「ハイアンドローレース」の遊び方 ― 予想が当たれば、駒が進む
トランプの定番「ハイアンドロー(次のカードが今のカードより大きいか 小さいかを当てる)」に、すごろくの要素を組み合わせたゲームです。予想が 当たるほど駒が進み、段階を追うごとにルールが少しずつ複雑になっていく ので、初めての人からじっくり駆け引きを楽しみたい人まで、レベルに合わせ て遊べます。
どんなゲーム?
やることは「次のカードが大きいか小さいかを当てる」、それだけです。 当たれば駒が進み、外れれば進みません。慣れてきたら、数字をピンポイント で当てる高配当ルールや、山札からのランダム抽選ではなく自分の手札から カードを選べるルールを加えていきます。
- 人数:3〜7人程度
- 使用カード:トランプ1組(1〜13の数字カード)
- その他:各自の駒、進むためのすごろく(マス目だけの簡易なもので可)
レベル1:大小予想(練習)
まずはルールに慣れるための練習です。
- 山札をよく切り、中央に置く。
- 上から1枚めくり、「場のカード」として全員に見えるように置く。
- 一人ずつ、次にめくるカードが場のカードより「大きいか(ハイ)」 「小さいか(ロー)」を宣言する。
- 山札から1枚めくり、場のカードと比べる。
- 当たった人は駒を1マス進める。めくったカードが新しい「場のカード」 になる。
このレベルでは勝敗を決めず、10マス程度の短いコースで一区切りにするの がおすすめです。
レベル2:数字指定ルール
大小の2択に飽きてきたら、選択肢を増やします。
- 「ハイ」「ロー」に加えて、1〜13の数字をピンポイントで当てる 選択肢が追加されます。
- 大小予想が当たれば1マス、数字をピンポイントで当てれば7マス 進めます。
当たれば大きく進めるハイリスク・ハイリターンな賭けが加わることで、 駆け引きの幅が広がります。
レベル3:手札ルール
ここからが本番です。コースを20マス程度に伸ばし、勝利条件(最初に ゴールした人が勝ち)を設定します。
- 山札からめくる代わりに、各自に手札(5枚)を配ります。
- 「親」の役を1人決め、親が自分の手札から1枚を選んで場に出します (これが新しい「場のカード」になります)。
- 親は1ラウンドごとに時計回りで交代します。
- 手札がなくなったらゲームを終了するか、改めて山札からカードを補充し、コース上を進んでいきます。
山札からの完全なランダム抽選ではなく「自分の手札からどのカードを 親として出すか」を選べるようになるので、運任せだった展開に自分なりの 戦略が生まれます。
遊ぶときのちょっとしたコツ
- レベル1は勝敗を気にせず、大小を当てる感覚に慣れることを優先しましょう。
- レベル2で数字指定を選ぶかどうかは、コースの残り距離と相談。ゴールが 近いなら大勝負、まだ遠いなら手堅く大小予想、というように使い分ける のがおすすめです。親の方も、場のカードと同じ大きさの数字のカードをセットすることにリスクが生じ、より深い読み合いが生まれます。
- レベル3では、親が出すカードによって場の流れが変わります。自分が親の ときは、他のプレイヤーの駒の位置も見ながらカードを選ぶと駆け引きが 深まります。
学校や支援の現場で使いたい方へ
この活動は学級単位(クラス全体)への一斉指導を想定したものでは なく、5〜7名程度の小集団を想定して設計・実施しています。 学級 規模で実施する場合は、班分けや進行方法の調整が必要です。
この記事はゲームそのものの紹介です。所感の記事も用意しておりますのでぜひご一読いただければと思います。また、学校や放課後等デイサービスなど、 支援の現場で活動として取り入れたい方向けに、指導略案も 別途まとめています。対象児童の特性を踏まえた段階的なルール導入の 流れ、タイムテーブル、進行時の留意点などを収録していますので、教育・ 福祉の現場で使う場合はそちらもあわせてご参照ください。
おわりに
「ハイアンドローレース」は、シンプルな予想ゲームから始まり、少しずつ 選択肢が増えていくことで、飽きずに長く遊べるように作られています。 トランプとすごろくのマス目さえあればすぐに始められるので、家族や友人 との集まりでもぜひ試してみてください。
